空島自治州

１０月…もう１０月か…！
あと三日で死へのカウントダウンが一年…
考えたくも無い。

いつもいつも思考停止して欲望に身を任せているのは
ひとえに死からの逃避だ。

逃げられるはずもない死から何度も何度も逃避しようとしては絶望している。
自分の無気力とは死に対する自己防衛といえるのではないか？

考えたくも無いのに考えてしまうのは意識してしまうせい。
いずれ当事者になった時の絶望は計り知れないものだ。

恐らく自分がいかなる偉行を達成してもこの恐怖からは逃れることはできないだろう。

怖い　
怖い怖い怖い
怖い怖い怖い怖い怖い怖い

怖い…！　

いいじゃないか死なない人間が一人いたって！！！　

世を捨ててでも人を捨ててでも生きたい。

平凡に生きて平凡に死にたいと思ったこともあったが、死後のことを考えると
自分が崩れてゆく幻覚に襲われるのでそれすら考えられなくなった。

開き直ってせめて死ぬまでの間やれることしようと思ったこともあったが
結局死に直面して「何やってたんだ俺…」となるからこれも考えられない。

最悪自分はそこらで野垂れ死ぬのだろうが、それで死への恐怖が少しでも紛れるならそれでもいい。

死なない方法、せめて転生する方法でもいいから誰か教えて欲しい。

この世を楽しめない…楽しむ余裕がなくなってきつつある…

渡る世間は弾圧者ばかり。神も無い仏も無い悪魔も堕天使も無い！

信じられるものは、心のよりどころとなるものは一部の友人と二次元しかない。

もう、考えることに疲れた…

元々容量はあるが演算がクソな脳味噌だ、ここらが限界だろう。

自堕落に、刹那的に、快楽的に、これからもだらだらと寿命を垂れ流していこうと思う。

これはどうでもいいことだが、一緒に住んでいる友人のタバコが不快だ。

わざわざ外に出て吸ってくれてるがやっぱり不快だ。

ごめんよ…これ以上譲歩してくれとは言わないがやぱり煙草の煙は肺に入れたくないんでな…

ああ、少しだけ気が紛れた。

さて、もう寝よう…今夜は宴だ、１０年来の友人たちと卓を囲むぞ…

忘れてしまえ　死のことなど　刹那の快楽こそ　我が生きる道　。

だが　無理だ。